口出しはグッと我慢。思春期の息子が心地よさを感じる母との距離感

思春期の親子の会話シリーズ、最後は「お母さんと息子」の関係です。さて、思春期に子どもが入ると、親離れ・子離れの時期を迎えていきます。


思春期は10歳から25歳までともいわれているので、この時期のどこかで子どもは思春期に入り、自我が芽生え、自立をするようになっていくのですね。この「10歳から25歳」という時期ですが、この期間ずっと反抗しているわけではありませんので、ご安心ください。


◆思春期の子育ての要は「自立」

これまで手取り足取り接してきた子どもの自立には、少々寂しさが付きまとうものでもありますよね。自分の手から離れていく寂しさと、成長していく喜びとで、複雑な心境となることと思います。


子どもが「ひとりの人」として歩き出す背中を見つめる一方で、お母さんご自身も「ひとりの人」として子どもから離れて自立していくことが、この時期の子育ての要となっていきます。


子どもには子どもの人生、お母さんにはお母さんの人生がありますからね。お母さんの自立した「個人」の姿を見せて行くこと、これが子どもの自立にも繋がっていくのです。


とはいえ「どの時期にどのタイミングで子離れしていったらいいのかわからない」という方も多いと思います。特に男子の場合は異性なので、お母さん自身が経験してこなかった思春期を迎えていきます。困惑する方もいらっしゃることでしょう。


「何を考えているのかわからない」「無口不機嫌な息子にどう接したらいいのかわからない」「荒々しい口調や態度が怖い」など、会話や距離に困っているという方のために、お母さんと息子の接し方について考えていきましょうね。


◆自立のための2本柱

まず初めに、子どもはお母さんが大好きです。なので、自立していく一方で、1番に自分を理解して欲しいと願っています。でも、相手は思春期。しかも異性。素直に「お母さん大好き!」とはいきません。


ここのところを踏まえつつ、うざいといってきても「自分を理解してほしいんだな」「そっか、私にしか当たれないからそうしているのか」と、子どもからの悪態を受け流していくといいと思います。


「子どもの自立」についてよくご相談されるのですが、子どもが自立していくには「安全地帯を確保しつつ、外に意識を向けさせる」ことが大切です。手が掛からなくなるからといって、まるっと放置してはいけません。


もう少し詳しくいうと「我が子が親離れしようとしているなと意識しつつ、子どもが自分で解決できることには口を出さない」「子どもが本当に困っているときは寄り添う」この2本柱で接していくとよいと思います。


思春期は天邪鬼な時期でもあるので、自分でできることを手伝おうとすると「うざい」と返してきて、困っていることに関しては「どうしよう…」と、不安を見せてきたりします。なので、安全地帯との間を行き来しながら、少しずつ外へ外へと向けさせていくのですね。


最初から自立するわけではありませんので、この振り子のような気持ちの変化を見逃さないようにしてあげてください。


◆プライドを尊重する

さらに男の子にはプライドがありますので、このプライドを傷つけないような接し方をしていくこともポイントです。「自分でできるっていったのに、やっぱりできなかったじゃない」「口だけは1人前なんだから!」と、つい口走ってしまいがちですが、そこはグッと我慢。女の子とは違って、プライドが傷つくと男子はへそを曲げてしまいます。


「じゃあもうやんねーよ!」「うっせーな!あっちいってろ!」と、暴言を吐いてきたり、部屋に閉じこもってしまいますので、たとえできないことがあったとしても責めるのではなく「ナイスチャレンジ」といってあげるようにしていてください。どんなことでも、チャレンジをしたことに変わりはありません。このチャレンジが、次に繋がっていきますよ。


by them(バイゼム)掲載記事です♪

https://by-them.com/412283

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